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晴れの日の一日,2

[1560]  2010-07-26投稿

『初めまして、克巳くん。』



爽やかで、真面目そうで、
第一印象は悪く無かった。


『息子の夏輝だ。』



ただ連れて来られた息子、夏輝さんの印象が強すぎて、
どうでもよくなってしまった。



『初めまして夏輝です。
よろしくお願いします。』



そう言って、
俺と母さん二人に頭を下げた。



サラサラの黒い髪からは微かに、いい香りがした。



『克巳くんは高校一年生だそうじゃないか。良かったな夏輝、これからは一緒に通えるじゃないか。』



『そうだね。僕も克巳くんと同じ高校に通う事になったから…よろしくね。』



この時はただ嬉しかった。



『こちらこそ…よろしくお願いします。』



新しい兄弟が優しそうな人で良かったと。



そう、自分の気持ちを勘違いした。

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