それぞれの明日 12
「…何の話?」
…こいつ、誰?
男は笑って、俺の正面に来た。その目は笑っていない…見透かすように、鋭い。
「俺はね、お前が殺した早川先生の甥っ子だよ」
…なあるほどね? 警察もなにやってんだよ。
俺にこーゆーのが近づかないようにするのが役目だろーが!
「で?俺にトドメを指しに来たわけですか?」
「お前、なあんとも思ってない?朋子が死んだこと」
俺は逆撫でするのをわかってて、ニヤリとした。
俺を殴ればコイツは刑務所行きだからな。
「悪いとは思ってないですよ。なんで俺が思わなきゃなんないわけ?
そもそもさ、取り引きを持ちかけたのはあんたのおばさんだよ。
金をやるから抱かせろってさあ。で、俺は金はいらねえっつっただけ」
と、話すのはここまで。 万が一レコーダーなんか持ってたらヤバいからな。
男は一瞬、煌めく目で俺を射抜き、それから笑わない目で笑った。
「面白いよ、お前…」
「俺は面白くねえ。恨みがあるのはこっちだぜ?
大事な時期に…」
男の手が唐突に俺の首に伸びた。
じわじわ締める。
誰も気づかない。
男は俺の首を上げて、そのまま唇を押しあててきた…
…こいつ、誰?
男は笑って、俺の正面に来た。その目は笑っていない…見透かすように、鋭い。
「俺はね、お前が殺した早川先生の甥っ子だよ」
…なあるほどね? 警察もなにやってんだよ。
俺にこーゆーのが近づかないようにするのが役目だろーが!
「で?俺にトドメを指しに来たわけですか?」
「お前、なあんとも思ってない?朋子が死んだこと」
俺は逆撫でするのをわかってて、ニヤリとした。
俺を殴ればコイツは刑務所行きだからな。
「悪いとは思ってないですよ。なんで俺が思わなきゃなんないわけ?
そもそもさ、取り引きを持ちかけたのはあんたのおばさんだよ。
金をやるから抱かせろってさあ。で、俺は金はいらねえっつっただけ」
と、話すのはここまで。 万が一レコーダーなんか持ってたらヤバいからな。
男は一瞬、煌めく目で俺を射抜き、それから笑わない目で笑った。
「面白いよ、お前…」
「俺は面白くねえ。恨みがあるのはこっちだぜ?
大事な時期に…」
男の手が唐突に俺の首に伸びた。
じわじわ締める。
誰も気づかない。
男は俺の首を上げて、そのまま唇を押しあててきた…
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