それぞれの明日 27
ようやく、お互い唇離していきなり気まずくなった。
誤魔化すように、俺は忘れ置かれた封筒を手にして表に
嘉納先輩へ
と書かれているのに気づいた。
誠司?
なんなんだ、と思いつつ封を開ける…と、紙切れ一枚に
「男同士でも大丈夫です」
とだけ書かれていた。
俺と、覗き込んでいた圭は思わず見合わせて吹いた。
「てゆーか…俺らって、やっぱそーゆーのなわけ?」
俺が止まらない笑いを抑えて聞く。
「…俺は…そーゆーのでもいーよ?
だって俺、お前と一緒にいたら女とかもう面倒でしかないじゃん。
大切な人、を別に抱かなきゃなんない訳じゃねーけど…抱かれたいなら」
「だっ、誰が抱かれたいなんつったよ!調子のんなよ、舌入れたくらいでビビりやがった癖に…」
圭はニヤッと笑った。
「アキヒト〜、お前本当に口悪いねえ」
うるせえ、バカ!
「アキヒト」
「んだよ!」
圭がそっと耳元で囁いた言葉に、俺は、悠の奴!と顔をしかめた。
「俺がお前のタンポポだよ」
しかめた顔も、
緩くなっちゃうだろ。
誤魔化すように、俺は忘れ置かれた封筒を手にして表に
嘉納先輩へ
と書かれているのに気づいた。
誠司?
なんなんだ、と思いつつ封を開ける…と、紙切れ一枚に
「男同士でも大丈夫です」
とだけ書かれていた。
俺と、覗き込んでいた圭は思わず見合わせて吹いた。
「てゆーか…俺らって、やっぱそーゆーのなわけ?」
俺が止まらない笑いを抑えて聞く。
「…俺は…そーゆーのでもいーよ?
だって俺、お前と一緒にいたら女とかもう面倒でしかないじゃん。
大切な人、を別に抱かなきゃなんない訳じゃねーけど…抱かれたいなら」
「だっ、誰が抱かれたいなんつったよ!調子のんなよ、舌入れたくらいでビビりやがった癖に…」
圭はニヤッと笑った。
「アキヒト〜、お前本当に口悪いねえ」
うるせえ、バカ!
「アキヒト」
「んだよ!」
圭がそっと耳元で囁いた言葉に、俺は、悠の奴!と顔をしかめた。
「俺がお前のタンポポだよ」
しかめた顔も、
緩くなっちゃうだろ。
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