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晴れの日の一日,3

[2091]  2010-08-07投稿

「克巳ー!早く支度しなさーい!夏輝くん待ってくれてるわよー!」


「分かってるよ!もう行くってば!」



あれから母さんはめでたく再婚した。



「お待たせしました!」


そして夏輝さんとは1つ屋根の下で暮らしている。


「いいよ、じゃあ行こうか。」


「はい。」


夏輝さんの声は柔らかくて、優しい。


声だけじゃない、
性格もすごく優しくて、
でも時々男らしくて、
自慢の兄さんだ。


「敬語。いいって言ってるのに。」


「あ…ごめん。つい」


「少しずつでいいよ。
急に家族なんて無理だしね。」


「…うん。」


同じ高校に一緒に登校しはじめて一週間。


いろんな話しをして、
少しずつ夏輝さんを知っていった。





隣に並ぶ夏輝さんの肩は、
俺より少しだけ低い。


夏輝さんは170cm、
俺は178cm。


もっともっと、
いろんな事を知りたい。


夏輝さんの事をもっと知りたい。

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