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晴れの日の一日,6

[1672]  2010-08-10投稿

なんで…?なんで…?


「知り合い?」

「…うん、ちょっと。
………ごめん俺帰るわ。
急用できた。みんなにも言っといて。じゃあ。」

「えっ!ちょっと克巳くん!?」





なんでだよ。なんで夏輝さんが女と…。


ていうか…なんで俺、
こんな苛々してんの?

おかしくない?

別に夏輝さんに彼女がいてもいいでしょ。

夏輝さん顔もいいし、
性格もいいし、そりゃ女ぐらい居てるでしょうよ。










なんで俺…こんな泣きそうなんだろ?


夏輝さんの事どんだけ好きなんだよ。

ブラコンじゃねーか。

お兄ちゃんは僕だけのお兄ちゃん、てか?

ぃゃぃゃぃゃ。
痛すぎるでしょ、自分。


ていうか……………………

夏輝さんの後付けてる時点で痛いでしょ!

なんでつけちゃってんの?


…あぁ、夏輝さん彼女を家まで送ってたんだ。

やさしー…。


なんとなく会話が聞こえる。


「送ってくれてありがとう。ねぇ…」



夏輝さんが少し微笑んで、
彼女に近付いてキスした。


「じゃあまたね。おやすみ。」

「うん、おやすみ。」



その後すぐ、俺は逃げるように必死で家まで走った。

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