ぶぁか! 2
「よっ!進んでるう?」
俺の殺意も知らないで、当のコットンがのこのこ来やがった。
俺んちの隣の隣のまた隣に住んでるからってチャイムも鳴らさず入り浸りだ。 それもこないだまでは多目に見たが…俺をこんなめに遇わせている張本人の癖しやがってこの、あほんだらがあ!
さらっさらの前髪、かっこよくも見えなくもない、こざっぱりして薄味の容姿。爽やかに夏を謳歌してる風情な甚平姿…。
気楽すぎだろ。
「あとなん着?」
「…これでラスト」
俺の部屋には今、メイド服が七着ハンガーにキチンとかかっている。
当初作り始めた時の、かーちゃんの狼狽えた、おののくような表情が今も瞼の裏に焼き付いている…。
コットンはパシり、と持っていた扇子を膝に打った。…呉服屋の若旦那か!
「さすが、いやはやさすがだよ、サトっち!常々手先が器用だと思ってたんだけど、こんなに早く…」
「ざけんなよ、てめー!
俺にばっかやらせやがって…そもそも発案はオメーだろーがっ!」
コットンはエヘ、と可愛く舌を出した。
…高2男子にカワイコぶられた俺は堪忍袋の尾がたやすく切れた。
俺の殺意も知らないで、当のコットンがのこのこ来やがった。
俺んちの隣の隣のまた隣に住んでるからってチャイムも鳴らさず入り浸りだ。 それもこないだまでは多目に見たが…俺をこんなめに遇わせている張本人の癖しやがってこの、あほんだらがあ!
さらっさらの前髪、かっこよくも見えなくもない、こざっぱりして薄味の容姿。爽やかに夏を謳歌してる風情な甚平姿…。
気楽すぎだろ。
「あとなん着?」
「…これでラスト」
俺の部屋には今、メイド服が七着ハンガーにキチンとかかっている。
当初作り始めた時の、かーちゃんの狼狽えた、おののくような表情が今も瞼の裏に焼き付いている…。
コットンはパシり、と持っていた扇子を膝に打った。…呉服屋の若旦那か!
「さすが、いやはやさすがだよ、サトっち!常々手先が器用だと思ってたんだけど、こんなに早く…」
「ざけんなよ、てめー!
俺にばっかやらせやがって…そもそも発案はオメーだろーがっ!」
コットンはエヘ、と可愛く舌を出した。
…高2男子にカワイコぶられた俺は堪忍袋の尾がたやすく切れた。
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