妄、想なんです 10
僕は、ブログを見ていたパソコンの電源をおとした。
書いていると、身体中を青い火で焼かれているように感じられて。
そもそも小早川…は何を恐れていたんだろう?
僕はそのことを考えることがダメだと知っていた…けど、どうしても気になる。
もしかしたら知られても構わないと思って口走ったんじゃないか?
なぜかはわからないけど、僕はそう思った。
小早川理央。
名前を口にすることさえ、痛みを伴う。
あの華奢な身体も、大きな目も…消えてくれない。
ブログをやめてしまおうか
どうせ見る人もいない。
僕は鏡にうつる、さえない自身を見つめながら、唇をなぞった。
ほのかに感触が残っていたらいい…。
携帯が無言で光っていたことに気づいた。
火傷するみたいに怖々開いてメールが入っているのを確かめ…。
ボックスを見て
携帯を取り落としそうになる。
英士、今から青松館にきてもちろん一人で
理央
な、なんでアドレス…。 いや、それより青松館?
あそこは老朽化が進んで取り壊す予定じゃないか。
僕は怖かった。
怖い反面、貫くような喜びに圧倒された。
いかない筈はない。
書いていると、身体中を青い火で焼かれているように感じられて。
そもそも小早川…は何を恐れていたんだろう?
僕はそのことを考えることがダメだと知っていた…けど、どうしても気になる。
もしかしたら知られても構わないと思って口走ったんじゃないか?
なぜかはわからないけど、僕はそう思った。
小早川理央。
名前を口にすることさえ、痛みを伴う。
あの華奢な身体も、大きな目も…消えてくれない。
ブログをやめてしまおうか
どうせ見る人もいない。
僕は鏡にうつる、さえない自身を見つめながら、唇をなぞった。
ほのかに感触が残っていたらいい…。
携帯が無言で光っていたことに気づいた。
火傷するみたいに怖々開いてメールが入っているのを確かめ…。
ボックスを見て
携帯を取り落としそうになる。
英士、今から青松館にきてもちろん一人で
理央
な、なんでアドレス…。 いや、それより青松館?
あそこは老朽化が進んで取り壊す予定じゃないか。
僕は怖かった。
怖い反面、貫くような喜びに圧倒された。
いかない筈はない。
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