紺碧の空に星 8
なんにもする気が起きなくて、僕は寝ていた。
夢ばかりの浅い眠り。
理央の泣き顔…。
もう、泣くなよ、と手を伸ばして目覚めた。
痛いくらい、理央が好きだとあの日…いや、ずっと知っていた。
それは春臣の形代だったと聞かされ、殺してと哀願されてもなお変わらない。
理央は僕に惹かれていた、と言った。
それはきっと本当だ。
それならあの手を離すべきじゃなかったのか…。
僕はずっと、あの日からお守りのように握っている鍵を目の前にぶら下げた。
クラスでは相変わらず輝く理央。
僕らはお互いの存在を感じながらもすれ違う。
窓際に行き、濃い、藍色の…紺碧ともいえる空に瞬く星を見つめた。
現実に存在するのに触れられない星のように、胸のなかでチカチカと灯る明かり
僕はコートを羽織り、足が向かうに任せた。
行き先は知ってる。
青松館。
レトロなたたずまいのこの館に入り、埃っぽいソファーに腰を下ろした。
何度も身体だけ繋がった場所。
身体だけじゃないと信じたかった。
目を閉じて。
しんとした部屋で1人。
僕はハッと体を起こした。
夢ばかりの浅い眠り。
理央の泣き顔…。
もう、泣くなよ、と手を伸ばして目覚めた。
痛いくらい、理央が好きだとあの日…いや、ずっと知っていた。
それは春臣の形代だったと聞かされ、殺してと哀願されてもなお変わらない。
理央は僕に惹かれていた、と言った。
それはきっと本当だ。
それならあの手を離すべきじゃなかったのか…。
僕はずっと、あの日からお守りのように握っている鍵を目の前にぶら下げた。
クラスでは相変わらず輝く理央。
僕らはお互いの存在を感じながらもすれ違う。
窓際に行き、濃い、藍色の…紺碧ともいえる空に瞬く星を見つめた。
現実に存在するのに触れられない星のように、胸のなかでチカチカと灯る明かり
僕はコートを羽織り、足が向かうに任せた。
行き先は知ってる。
青松館。
レトロなたたずまいのこの館に入り、埃っぽいソファーに腰を下ろした。
何度も身体だけ繋がった場所。
身体だけじゃないと信じたかった。
目を閉じて。
しんとした部屋で1人。
僕はハッと体を起こした。
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