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two YOU 14

[4541]  輪廻  2010-10-31投稿
真菜と真希は、真菜の部屋で先ほどの件について反省していた。

「ごめん……私ばっかり、なんか…役に立ってない気がして…」

「私の方こそごめんなさい。どうにも落ち着かなくて…」

「うん、私も…お父さんがいなくなってから…なんか…」

「やだ…しっかりしないと。私たち」

無論、真希の方は原因は分かっていた。
真菜もおぼろげながら、自分の蓮一への気持ちに、気付きかけていた。

「ま、真希っ。なんか、髪が乱れてない?」

「?!え!やだっ…」

真菜は自分の気持ちには鈍感だったが、
蓮一と真希の距離感、何より真希の雰囲気の変化には敏感だった。

真希が手ぐしで髪を直す仕草や表情は、
彼女が自分の恋愛相談をする時に見せるものだった。

「……………真希」

「?なに?」

「どうしたの?」

「?」

「まさか…真希…」

「……」

「好きな人ができたの?入学早々」

真希はふぅっとため息をつき、かぶりを振った。

「そんな早くできるわけないでしょ」

「な…なんだ〜。自信あったんだけどな…」

真菜はじっと真希を見つめ、彼女が見せた女らしい微笑みを見逃さなかった。

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