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テイク 12 ハラハラデート編

[1141]  にゃんこ  2010-11-09投稿
「いーから、好きなの頼めよ。俺はバジルのにしよ」
な、なんか…いいけど、双葉役作りうまくない?
半端ねえし。
ちょっとキュンってなりそうになっちゃったりなんかして。

スープスパをオーダーした俺は、一口啜ってその熱さにむせてしまった。

「なあにしてんだよ」

「しゃあないだろ、熱すぎんだもん」

ふいに双葉の手が伸びて、俺の顎をクッと掴んだ。
「火傷は…してないな」

…げ。
はずい…信じらんないくらいはずい…。

「大丈夫だっつの!」
ぱっと手を払うと、ヤツが不敵に笑う。

「なにお前、照れた?」

「ばか!ベタベタ触んな!」

ニヤニヤしてる双葉を無理に無視して食べる。
味なんかわかんねえ!

周りの視線お構いなしか?演技も度を越えてるだろ!
「お前スゲー女子にモテるじゃん」

何だよ、急に。

「だからなに」

カチャッとフォーク置いて俺をまじまじ見ている視線を感じる。

「なんつうか…もっと慣れてるかと思ってた。
案外、うぶだな」

…!!!!

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