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晴れの日の一日,14

[1199]  2010-11-23投稿

「夏輝。」


「え?」


「さんはいらない。
夏輝でいいよ、克巳。」



やられた。
あまりにも急だったから、ものすごいときめいてしまった。

だから、


「ぇ…!ぁ…な、なつ…き…?」


ものすごく動揺して、
うまく呼べなかった。



「はは、何で疑問系なんだよ。」


「笑う事ないだろ!
な、夏輝…!」


やっぱりどもってしまう俺にケラケラ笑う、夏輝…。


その姿が可愛くて仕方がない俺はいよいよ骨抜きのようだ。


前から好きだと思っていたけど、一緒にいれば一緒にいた分どんどん好きになってしまう。


もう好きで好きで好きでたまらない。



「夏輝…。」


「ん?」


「ぁぁ、いや何にもない。」


つい危ない事を言いそうになる。


「なんだよ、それ。
………なぁ克巳?」


「何?」


「ありがとう。
克巳がいてくれて良かった。」


「……何それ……、
ちょー照れる…。」


自分でも顔が熱いのがわかったから、そっぽを向いた。


それでも後ろで夏輝が少し笑ったのが分かった。

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