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母・女・メス 5

[3833]  ザクロ  2010-12-09投稿
「してないよ。アイツの戯言を信じるのか?」

「あら、だって正直な子達だったわよ?母さんをきれいだって」

「しつこいな。」

ヒロキの顔に嫌悪が見えた。
涼子はちょっとうろたえた。

「やあね、冗談じゃない」

「・・・」

「キミ、何か変よ?ムキになったりして」

「母さんが脳天気だからさ」

「あら、どういう意味?」

説明するのもヘドが出る。
ヒロキはただ無愛想に一言吐いた。

「男はそんな健全な目で母さんを見てないってことさ」
涼子は鏡台に化粧水を片付けてクルリとこっちを向いた。

「こんなオバサンに?」
「そうだよ」

「まぁ、光栄だわ」

「何言ってんだよ。俺は嫌だ」

「考え過ぎよ。バカね、あはは。アンタ達の年頃なら多少は仕方ないじゃない。自分だってそうじゃないの?」

ヒロキはうろたえた。

部屋を掃除するときに、隠してあったいかがわしい物でも見つかったんだろうか。

「ほぉら、見覚えがあるんじゃないの」

「お、俺が言ってるのはそういうことじゃなくて」

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