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母・女・メス 32

[3129]  ザクロ  2010-12-11投稿
「何でそんな言い方すんだよ!」

「うるせえ!」

馬乗りになっても安心など出来ない。
美姫は下から蹴りやパンチを繰り出す。

叩かれて顔を真っ赤にしながら、カイトは美姫の手首を掴み、床に押し付けた。
万歳させられて、いよいよ美姫は動けなくなった。

「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ」

睨み付ける美姫の目が、急に潤んできた。

「・・母ちゃん・・?」
美姫の力が抜けた。

(・・カイト・・強いね・・カイト母ちゃんよりずっと強い・・)

泣きながら美姫は言った。
カイトは慌てて美姫から飛び退いた。

「ごめん、母ちゃん、おれごめん」

いつも強気な美姫が、泣きじゃくった。

カイトはうろたえた。

(ごめんよ?痛かったか?母ちゃんがあんな言い方するからだよ)

(だって・・母ちゃんだってまだ若いんだよ?ちょっとくらい言ってもいいじゃんかぁ)

泣き崩れた美姫は、ひ弱で哀れだった。

カイトは美姫を抱き締めてやった。

(ごめん、そうだよな?俺ガキみたいに怒ってごめんな?)

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