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母・女・メス 47

[2900]  ザクロ  2010-12-13投稿
カイトは美姫に頼まれてスーパーに肉を買い物に来ていたが、要領を得ない。
仕方なく携帯で連絡を取った。

涼子は肉売り場にいる学生服を珍しそうに見ていた。

(肉って、いっぱいあってわかんねぇよ)

(役に立たないねぇ、樹里亜や麻里亜の方がよっぽどしっかりしてるよ!)

(るせえよ!)

涼子は親子喧嘩だろうことを察知して微笑んだ。

カイトはギャーギャー喚く美姫に憤慨して電話を切った。
まったく、優しいのはアノ時だけかよ。

「大変ね」

カイトは声の主を見てハッとした。

きれいな人だな・・・

カイトが描く母親像にピッタリの女性だと思った。
ちょっとふっくらしていて、優しそうで・・・

「野菜炒め?じゃあこの肉ね。」

「あ・ありがとうございます」

言葉遣いの悪いカイト。自分でも気持ち悪いほどだった。



「やりゃあできるじゃん」

美姫はカイトの買い物袋を見て言った。

「ふん、スーパーで会ったおばさんに教えてもらったんだよ!母ちゃんと違って優しく教えてくれたぜ」

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