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母・女・メス 73

[2895]  ザクロ  2010-12-20投稿
翌週の終わり、生理が明けた。

美姫はカイトの帰りが待ち遠しかった。

メールで解禁を伝えた矢先、


「ただいま」

え?

玄関に立っていたのは夫の竜也だった・・・



カイトは体育館の裏で、菓子パンを頬張りながら、美姫からのメールを読んでいる。

『父ちゃん帰ってきた!』

『解禁はどうなる?』

『今日はお預け』

え〜!

有頂天だったのに、叩き落とされた感じだ。



「突然どうしたの?」

「ああ・・実はな美姫・・・」

竜也は逞しい腕を若い妻の肩に回した。

「色々苦労かけてすまなかった。」

その腕を払いのけ、美姫は顔を背けた。

「ふん、何だよ急に猫なで声出しやがって」

竜也は美姫を見つめて言った。

「女とは別れたんだ」

美姫は思わず夫を見た。

「やっぱり俺にはお前しかいねぇ」

美姫は目を潤ませたが、即座に目をそらした。

「調子いいこと言ってんじゃないよ」

竜也は美姫を抱き寄せる。

「ツンケンすんなよ。可愛いやつめ」

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