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母・女・メス 74

[3030]  ザクロ  2010-12-20投稿
カイトが帰ると、家族はすでにみんな揃っていた。

「おかえり」

美姫の笑顔がいつもより柔らかいと思った。
なんだ?・・・
訝る息子の目を、美姫は正視できない。

みんなの雰囲気が、なぜか和やかで、かえって気味が悪い。

「カイト、またでかくなったんじゃねえか?アッチの方もよ」

「キャ、ヤダ父ちゃんたら」

バシッと竜也の肩を叩く美姫。

何だよ?・・嬉しそうな顔しやがって・・・


カイトはいよいよ訳がわからず、台所の美姫に後ろから声を潜めた。

(母ちゃん、何か変じゃねえか?)

(・・何が?)

(いつもと違う。何かあったのかよ)

「別に何もないよ」

竜也と妹達はゲームに夢中だ。
カイトは美姫の背後から尻を撫でた。

(やめな)

(ヤダ)

尻の谷間に指先を這わせた。

その時竜也がこっちを向いた。

「おい、カイトも母ちゃんも参加しろよ」

「ああ、すぐ行くよ」

華やいだ女の声だった。
(今夜は・・・早く寝な)
美姫は決然とカイトに言って、みんなの元に混じった。

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