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母・女・メス 80

[3731]  ザクロ  2010-12-20投稿
涼子はうろたえている。
あのガラの悪い母親の子供だ。
何をしでかすかわからない。

「何か・・条件があるんでしょ?」

カイトは涼子を見つめた。
その目を見て涼子は失望した。その通りだ、と目が言っている。

「・・・お金?・・」

(いや・・・)

金でないことに、幾分か安堵した。
(じゃあ・・何?)

カイトは涼子を正視できずに、喉をコクリと鳴らした。

(・・・ヤらしてよ・・)
涼子は意味がわからなかった。
(ヤる・・・?)

物わかりの遅い涼子に、カイトは苛立ったように重ねた。

「アイツとヤってるんだろ?」

涼子はハッとした。しかし、にわかに信じがたい。

「それは・・私と・・ってこと?」

(他に誰がいるんだよ)

改めて涼子は赤面した。

「だって・・・あ、あなた、あんなに可愛くて若いお母さんがいるじゃないの。・・私はお母さんよりずっと歳上で」

「だから何だよ」

(その・・あなたから見れば、おばあちゃんみたいなものなのよ?)


「・・どっちにするんだい?・・条件飲むのか?飲まないのか?」



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