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母・女・メス 83

[2706]  ザクロ  2010-12-24投稿
乗り込んだ美姫はハッとした。
カイトの髪の毛を鷲掴みにし、首筋を嗅ぐ!

「イッテ!何すんだよ!」

突き放した。
睨み付けて、低い声で言った。

「臭え」

「はあ?」

「ババ臭ぇっつってんだよ!」

美姫はギロリと涼子の車に目を移すが、もうすでにいなかった。

バチッ
平手かグウかわからない。ただ感情に任せて息子を叩いた!

「イテェな!何しやがんだ!」

「臭ぇ、臭ぇ臭ぇ臭ぇ!」
バシバシと逆上して叩いてくる!

「車に乗りゃ匂いぐらい移るだろうが!」

「ごまかしてんじゃねえよ!こんな所から化粧品の匂いさせやがって!」
密着しなければ、首筋から匂いなどするはずがない。

美姫は血走った目で睨み付けた!

「てめえ・・あの女とヤったのか?・・」

カイトはムキになる美姫を嘲笑いたかった。
今まで俺を放ったらかしにしてたくせに
わざと挑発的に答えた。
「ああ。ヤったさ」

美姫の目がみるみる潤んで真っ赤に血がのぼせた!

「あの女、ぶっ殺してやる!」

焦れたようにセルを回してハンドルを握り締めた!

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