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ピアノ教師ひとみ2

[1831] 優斗 2011-02-27投稿
『高山君、遅くなってゴメン』
『ぜんぜん』
『…、で、話って?』

『あぁ…ひとみはさぁ、今付き合ってる人いるの?』
『…いないよ』

『そっかぁ…、良かったら、俺と付き合わないか?』
『…いいよ』

えっ…即答!
マジかぁ…
続くかなぁ…
いや修学旅行までは何としても

こうして、高校2年の秋に俺達は付き合い始めた。後で聞いた話だが、女子の間でも修学旅行に向けて彼氏作りのブームで盛り上がっていたそうだ。

付き合いだして2カ月。年末のある土曜日、俺は一人暮らしの同級生の部屋を借りていた。

ひとみにも『今日、授業終わったらのんびりしないか?田中ん家の部屋借りてんだ。』
と、伝えていた。
ひとみも覚悟していたらしい。

部屋に入ると、ひとみが作ってきたパンケーキが広げられた。うまかった。

安っぽいソファーに並んで座った。
見てもない再放送のドラマが流れていた。
テレビのスイッチを切ると、部屋に静寂が訪れた。

ひとみの首へ手を回し、唇を重ねる。

『あ〜〜優君』

付き合って2カ月。キスと服の上から胸揉み程度には進展していた二人だった。

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