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俺の生きる意味 23

[1112]  2011-03-11投稿



俺は蒼星が好きなんだと思う。

そうじゃなければ俺は病院のベッドの上なんかに居ないだろう。

治療なんか絶対に受けなかった。

「秋仁っ!?」

手術が終わって目を覚ますとぼんやりした視界に蒼星が映る。

「俺が解るか?」

心配そうに俺を見つめる蒼星。

その横には親が見える。

ぼーっとした意識の中で俺は精一杯の力を振り絞り、蒼星の白衣の袖を掴んだ。

「!!」

蒼星は一瞬驚いたが、すぐに優しい表情をした。

そして、いつも通り俺の髪をくしゃくしゃにした。

「もう一眠りすれば麻酔も全部なくなってるさ。だから…おやすみ秋仁」

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