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クレイジーキャット 9

[1051] にゃんこ 2011-03-12投稿
今日の連理はおかしい。
お前なんか大嫌いだって言ってやろうかとも思ったけど…可愛さに免じてやる。
実際、俺もね、まあ色々あったわけで。
んで、色々世話にはなったわけだし…。


「まだ帰ってないのかい?…下校時刻は過ぎたよ」

後ろから声がしたとき、飛び上がるくらいビビって、俺は連理から体を離した。
振り返ると、見たことない男が立っていた。

連理が目に見えて青ざめた
なんだ?

彼は、にっこり笑って下駄箱にそっともたれた。
妙に艶かしい動作で、大きな瞳はじっと連理に注がれている。

茜色に染まる玄関。

一分の隙もないその男は挑発するように一歩踏み出した。

「男の子同士でラブシーンかな?興味深い」

甘い声音。
ここからでも、微かに香水が漂う。
明らかに高級そうなスーツ…長い指で額にかかる前髪をかきあげた。

「ちょっとした冗談ですよ…先生」

先生?

俺は驚いて二人を交互に見つめた。

男は微笑んだ。
一言でいって、驚くくらい完璧な男だ。
しなやかな豹を思わせる体…美しい、アーモンドみたいな両目。

「そういえば…昔から、君は冗談が好きだったね」

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