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クレイジーキャット 16

[1002] にゃんこ 2011-03-15投稿
「いや、君との関係を彼に問い詰められたんだが…話すことはない、と言った途端に激昂してしまってね」
煮詰めた砂糖のように甘い毒のある声。

連理は俺を睨んだ。

「お前、何してんの」

俺は…首を振った。

庄野はいかにも困った、というように微笑んだ。

「仲が良すぎるのも困ったものだね。
度がすぎる友情は…問題の種となる。
気をつけなさい」

それだけ言うと、廊下を悠然と歩み去っていった。
「どうしたんだ」

戸惑うというより詰問だ。
俺は連理を睨んだ。

「あいつがお前を猫っつったから、ぶっ飛ばしたくなった。それだけだ」

連理は目を見開き、アイツが去った廊下を振り返った
まだ見えるか確認したいとでも言うように。

「…あんなやつ、クズだ…あいつには心がないんだ、掻き乱して楽しんで…」

「よせ!!」

連理が怒鳴った。

周りの連中が驚いて俺たちを見つめるくらい大声で。
「聞きたくない」

それだけ言うと、連理は俺を振り返りもせず歩き去った。

教室とは逆へ。

アイツが行った先へ。

俺は呆然とそれを見送るしかなかった。

連理が本気で怒鳴った…。

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