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クレイジーキャット 25

[1055] にゃんこ 2011-03-16投稿
連理は居なかった。
家にも、どこにも。

俺はパニクって、ある家のチャイムを鳴らした。

扉は開き

驚いてポカンとしている静留が出てきた。

「ど、どしたの?」

もう、限界だった。
頭、悪い俺がいっぱいいっぱい考えたところで、解決できるわけがない。

慌ててなかに招き入れた静留に

今までのことを全てぶちまけた。

静留は静かに頷きながら時折、「で?」とか
「それから?」と促したり補足を求めたりしていた。
話つかれて、ぐったりして…俺はもう、気力つかい果たして寝転がった。

「琉聖」

「なに」

言うだけ言って、ぶすっとしてるなんて俺はどこまで最低なんだよ。

「琉聖は連理が好きなんだよね?」

「うん」

間髪は入れない。
それは確信。

「なら、大丈夫!」

唖然とするくらいあっさりと、明るく、爽やかに言い放たれたので

俺は思わず吹いた。

「大丈夫だよ!琉聖…ただ俺、ちょっとショックだなー庄野先生そんなだなんてさあ」

笑いながら、口とがらす。
やっぱり友達で良かった。静留がいてくれて良かった
糸は未だにこんがらがったままだけど…。

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