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クレイジーキャット 26

[1252] にゃんこ 2011-03-16投稿
大丈夫だよ

その言葉に励まされるも、やはりメールも電話もない
俺と庄野がキスしてるのを見たんだろうか?

見たにちがいない。

連理は青ざめて、目に見えて具合の悪そうな顔をしていた。

「連理…」

なんとか話をしようと近づくと、無言で席を立ち、消えてしまう。

もう、ダメなのか?

俺を見切ったのか…?

自分自身でさえ、見切りをつけたいくらい情けなかった。

罠だと知っていて行った。
アイツを心底嫌いなのに、アイツの言うようにやはりどっかで…心の薄暗い部分で惹かれていたんだ。
命を落とすとわかっていても、篝火に近づき燃えてしまう蛾のように。

それなら、長いことアイツに毒され続けた連理は?
俺より遥かに断ち切るのが難しいに違いない。

信じよう。

連理は俺が好きだ。

体がアイツに反応したとしても心とは裏腹だと今は理解できる。

いつか、無理やりでも捕まえて話をしよう。

しなくては。

俺は連理が好きなんだ。
誰より、何より好きなんだ
だから、壊れたりしない。引っ掻き回されるのはもうごめんだ!



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