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クレイジーキャット 36

[1153] にゃんこ 2011-03-18投稿

「あーあ、わざわざ来たのも君がいるからなのにな。明日から退屈さ」

庄野は伸びをして服を整えた。
ニヤリと笑ってウインクする。

「連理、約束は守る。安心したまえ」

「うっせー、中年!」

連理が噛みつくように言うと庄野は吹き出した。

「まったくだね、昔はもうちょっと用心深かったものだけど…じゃあ僕はいく」
静留は

「俺も帰る!またね」

庄野のあとを追うように静留も消えた。

2人きりの教室で、俺は恥ずかしさもなく連理にしがみついた。

「…っ…」

この一週間、離せなくて触れられなくて。

苦しくて寂しかった。

怖くて怖くて…連理を好きだと痛感していた。

連理は俺の頭を撫でながら呟いた。

「まったく…アイツが静留のクラスの新しい担任って知った時は…正直怖かったよ。自分の気持ちが動くんじゃないかって」

連理は唇を俺の額に押し当てた。

「けどね、なかった。もう痛みはなかったよ、琉聖。俺はお前を守ることだけ考えた。
アイツは…健全なものを壊す事が何より好きだから」
愛しい連理の声が降る。

「アイツのターゲットはお前だったんだよ、琉聖」

俺は目を閉じた。

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