官能小説!(スマートフォン版)

トップページ >> 女子生徒 >> メテオリック・ボーイ 1

メテオリック・ボーイ 1

[3857] 輪廻 2011-06-14投稿


今日このまま、誰にも見つからなかったら、

死のう。


本気で、
ほんとに、本気で、


わたしは、
思っていたのに…………。



「うわっ、マジっ。ちょっ、ちょっと、ちょっと…!!」


雨で冷えきった体を揺さぶられる。

うっすら残る意識のなか、
酷く重たく感じられるわたしの手足は、
文字通り鉛のように、重く、
とても邪魔に思えて……。
「ねぇ、だいじょぶ?おーい」


……。
とても邪魔に思えて…。
きっと、
この声の主がいくら力持ちだろうと、
わたしをここから移動させるのは、
困難なはずだろう……。


「返事が無いから、とりあえず動かすよ?」

グラウンドに埋まった様に感じられるわたしの体。
誰にももう、動かせないくらい重く冷えきってい……
「ひぁうん!!」

「わぁ、びっくりしたぁ!なんだ、意識あるんじゃない」

雨でびしょ濡れのわたしを、
同じくびしょ濡れの男子生徒が、
いわゆるお姫様抱っこの型で抱き上げていた。

その男子生徒の幼いような、純粋な瞳に、
数秒間思考を奪われたわたしは、
自分の体勢のおかしさに直ぐに気付いた。

「……!!待って!恥ずかしい!!降ろして!降ろして!」

「ちょっと待って!危ない、ほら。はい…っと。とりあえず、部室来なよ?タオルくらいあるからさ」

「部…室…?」


そう言って彼は、容赦無く私の手を引っ張って、どしゃ降りのグラウンドを駆け抜けた。




(こんな簡単に…。
男の子に、手を引っ張ってもらったの初めてだったのに…。)

「あなた……なんなの…」

「え?」

「……何でもない!」

感想

感想はありません。

「輪廻」の官能小説

女子生徒の新着官能小説

利用規約 - サイトマップ - 運営団体 - PC版へ
© TagajoTown 管理人のメールアドレス