HAPPY Christmas !11
何度も、罪悪感に苛まれながら夢や妄想で汚してきた
妄想のなかでさえ、晴明は嫌がって俺に憎しみの目を向けてきた
それでも俺は自棄になって続けて、朝、吐きそうになった
そんな俺の腕のなかに、晴明がいる
嫌がりもせず、硬直はしていても逃げ出しもせず
「大丈夫?」
鋼鉄みたいな晴明の頬を撫でると、ビクッと震えた
情欲が物凄い強さで体を突き抜けた
「大丈夫って何…」
言いかけた晴明の唇を塞いだ…
晴明と、キス
奇跡なんてもんじゃない
夢、とかじゃない
唇を離して、もっかい抱き締める
「本当に…俺が好き?」
「ん」
最小限の答え
「らしい」答え
「プレゼント用意するって言ってたじゃん
それって…晴明をくれるってこと?」
「ばっ…恥ずかしいことばかり言うな!
プレゼントならちゃんと」
「いや、これでいい」
真っ赤になった晴明にもう一度キス
出逢ったあの日…答辞を読み終えた晴明は、まだ俺に見られてるとも知らずに、ホッとして微笑した
あの瞬間、恋に堕ちた
その時を越える、愛しさ
「…っ、ちょ…っと待て」
「嫌だよ」
今更待てるか!!
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