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夜鷹の床(15)

[731] うなぎ 2012-02-05投稿
 お理津はその桜色の乳首に触れた。刹那、紫乃の肩がびくりと震える。指先で弦を弾くように強く、そして弱く刺激する度、敏感に呼応する体。口に含み舌を圧し当てれば、無駄に抗うが如く芽を出す。
「だめ……変になっちゃ……うっ!」
「濡れてるよ?」
「お、お理津さん、だって」
 結っていない髪が乱れ、互いの心音が早まるごとに汗が滲む。
「お尻、こっち向けて」
 言われるまま、仰向けになったお理津に跨がる。少年のような尻がお理津の鼻先に迫ると同時に、布団が捲れ上がった。立ち昇る熱気。
「まだここ……男を知らないんだよねぇ」
 しみじみと眺めながら言う。そして、熱く火照った溝に舌を這わせた。
「あっ……だっ……広げちゃ」
 男とは違って柔らかく、そして軽い体に、少しだけ男になった気分のお理津であったがしかし、それも束の間。紫乃の指が再びお理津を濡らし始める。
「あっ……し、紫乃ちゃん、だ……め」
 指が三本、四本と沈んでゆく。昨夜、三人の男の前で見世物のようにやらされた事と同じく。
「すごい、お理津さん……簡単に入っちゃうよ?」
「くぅ……かっ……」
 目の前の尻を鷲掴みにし、悶える。
「気持ちいいの?」
「いい! 紫乃ちゃ……」
 紫乃は姿勢を変え、お理津の開いた脚の間へと身を移した。すっぽりと呑み込まれた手が更に奥へと進み、そして遂には腕までも。子宮に達さんばかりの腕で、臓腑を掻き回されているような感覚。中で拳が握られる。と、今度はずるずると、出る。
「出るぅっ!」
 信じ難い量の淫汁が溢れ出す。紫乃の目は好奇だろうか、或いは残酷な闇を宿しているのか。指の節々が壁の至るところを突く。捻り込むように再び奥へと沈め、その小さな拳は変幻自在。出しては沈めを繰り返すうちに、膝ががくがくと痙攣し始めた。膣内で手首を反せばお理津の体が俎の上の鯉の如く跳びはねる。口の端から漏れる唾液と、とろりとした恍惚の目。
「いくっいくっ」
 仰向けのまま腰を高く浮かせ、悶絶。紫乃は熱い眼差しでその痴態を見詰めていた。女というのは、ここまで溺れてしまえるものかと、空いた手で自らの溝に指を滑らせながら考えた。気がふれるほどに感じてしまえば、思い出したくない事も、先の不安も、何もかも忘れてしまう事ができるのだろうかと。
「むぅっ」

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