官能小説!(スマートフォン版)

トップページ >> 女教師 >> 彼女の望んだ解答 Q12

彼女の望んだ解答 Q12

[2214] 輪廻 2012-07-21投稿
「雅次(マサツグ)さん。私、合格しました…。お願いします、今度こそ…」

「ああ…。」

私は彼の研究室に内側から鍵をかけました。
私は、本当にどうかしていました。
私は彼を欲していました。
今の恭太に対してそうであるように。

「雪美…そのことなんだが…」

彼の研究室の鍵は、外側からあっけなく解錠されました。

「!?」

驚いて振り向いた私の後ろには、
助教授の女性が恥ずかしそうに立っていました。

「ああ…ちょうど良く帰ってきてくれた。彼女は…」

「じょ…助教授の内野(ウチノ)さん……ですよね?」

内野さんは声を出すべきか迷いながら、ゆっくり私に話し始めました。

「水下さん…水下雪美さん…ですね?」

「?はい…」

彼が切なそうに、彼女を見て、私は彼女の手に研究室の合鍵と、もう一つ。
紙切れを持っているのに気付きました。

「きょ…教授…!わ…私には…私からは…言えません…!!」

「雪美も一緒に聞いて欲しいんだ」

内野さんは、その紙切れを雅次さんに渡しました。

「やっぱりか…!!本当に…!」

雅次さんはみるみる笑顔になっていきました。

「な…なん…です…か…?」

「俺と彼女の間に、子供ができたんだ。ちょうど今日、彼女は産婦人科に行って検査を受けていたところなんだ」

雅次さんは、淡々と、しかし切なそうに、私を見て言いました。

「俺と彼女は結婚する。本当はもっと前に籍を入れる予定だったんだが、彼女のお父さんが倒れられてね。お父さんが亡くなった後は、もうしばらくしてから籍を…と思っていたんだが」

雅次さんは、私の気持ちを理解した上で、話していました。

「雪美…。雪美は…俺には勿体ないよ……。きっと…俺よりも君のことを大事に思ってくれる人が必ず現れるから……」

内野さんは、親の後ろに隠れる人見知りな子供みたいに、雅次さんの腕に抱きついていました。
彼女のお腹には、もう彼がしっかりと息づいている。

入る隙どころか、雅次さんと内野さんは、完全に『繋がって』いたのです。

私は後の四年間、大学で何をしていたか、ほとんど記憶にありません。

感想

感想はありません。

「輪廻」の官能小説

女教師の新着官能小説

利用規約 - サイトマップ - 運営団体 - PC版へ
© TagajoTown 管理人のメールアドレス