the angel make love 2
「いや、死んだんだろ?
んじゃここは天国か地獄なんじゃねーのか?
何にせよ、今日までのつまんねー人生ともこれでオサラバってワケだ。
最高だな」
「あ…あの〜、正常学園二年B組出席番号30番の皆島貴斗さんでいいんですよね?」
「……姉ちゃん、どっかで会ったか?」
「ち、違いますっ!!あなたは死んだんですよ!生前のあなたの事くらい全部把握してありますから!!」
「…ふぅん。あ〜、あんた名前は?」
「私はあなたの天界案内人のアレイア」
「アレイア?言いづれェな…なんかあだ名ねェの?」
「は??あ、あだ名なんて…ありません!!強いて言うなら生前の名が花子(ハナコ)でしたけど…」
貴斗は思わず吹き出した。
「花子って…!今は、ア、アレイアなのか?ふははは!」
「わ、笑わないで下さい!!私はその名前は捨てました!!」
「…はっ。言いづれェ名前よかよっぽどマシな名前だ。おい、花子!あそこに見えンのはなんだ?」
草原を抜けると、一面の花畑に、
澄んだ色の細い河が幾つも流れていた。
その先には大きな都市があった。
都市の中心には、下の町々を覆うほど巨大な大木があった。
「……。着きました…。
天界の宿場町・リベルです」
「花子てめ…よくわかんねェな。ここは天国なのか?」
「い、いえ…ここは天界。天国と地獄は、それぞれこの空間の上下に位置しています」
「ふぅん…さっさと決めようぜ。どーせどっちかに行かなきゃなんだろ?」
花子は俯いて、首を振った。
「よく聞いて下さい…貴斗さん…。わ、私は……間違ってあなたを殺してしまいましたっ!!」
「…………」
「あなたの人生はこれから劇的に変わる予定でした…。
あの事故は本来、あなたの後ろにいた女性が遭う、軽めの事故で……。
あなたはその女性を助けて、恋に落ち……家族の温かさを知り…そして…そして…。
…うぅ!
…本当に申し訳ありません…っ!!」
「いや…気にしてねーから。まったく」
「へ?」
「だから、
死んだなら死んだでいいから。
さっさと決めようぜ、天国か地獄」
「き、気にして…ない?
だ、だって…あなたの人生の劇的な転換期で…その本人のあなたを殺してしまったのに…?」
「転換期って……お前…だいたいな、
跳ねられた時チラッと見えたが、俺の後ろにいたのなんて婆さんだぞ?
もし仮に生きてたら、その婆さんと俺がどうにかなるってのか?
それこそ勘弁してくれよ…」
「!?!?お婆さん…!?そ…そんなハズは…」
「だあぁー!ッせぇーなぁ!!良いからとっとと決めろよ!あの町に行きゃいいのか!?」
「は、はは、ハイ!!!」
貴斗は再び不機嫌そうな表情になり、
花子は黙って彼の後を追うのだった。
んじゃここは天国か地獄なんじゃねーのか?
何にせよ、今日までのつまんねー人生ともこれでオサラバってワケだ。
最高だな」
「あ…あの〜、正常学園二年B組出席番号30番の皆島貴斗さんでいいんですよね?」
「……姉ちゃん、どっかで会ったか?」
「ち、違いますっ!!あなたは死んだんですよ!生前のあなたの事くらい全部把握してありますから!!」
「…ふぅん。あ〜、あんた名前は?」
「私はあなたの天界案内人のアレイア」
「アレイア?言いづれェな…なんかあだ名ねェの?」
「は??あ、あだ名なんて…ありません!!強いて言うなら生前の名が花子(ハナコ)でしたけど…」
貴斗は思わず吹き出した。
「花子って…!今は、ア、アレイアなのか?ふははは!」
「わ、笑わないで下さい!!私はその名前は捨てました!!」
「…はっ。言いづれェ名前よかよっぽどマシな名前だ。おい、花子!あそこに見えンのはなんだ?」
草原を抜けると、一面の花畑に、
澄んだ色の細い河が幾つも流れていた。
その先には大きな都市があった。
都市の中心には、下の町々を覆うほど巨大な大木があった。
「……。着きました…。
天界の宿場町・リベルです」
「花子てめ…よくわかんねェな。ここは天国なのか?」
「い、いえ…ここは天界。天国と地獄は、それぞれこの空間の上下に位置しています」
「ふぅん…さっさと決めようぜ。どーせどっちかに行かなきゃなんだろ?」
花子は俯いて、首を振った。
「よく聞いて下さい…貴斗さん…。わ、私は……間違ってあなたを殺してしまいましたっ!!」
「…………」
「あなたの人生はこれから劇的に変わる予定でした…。
あの事故は本来、あなたの後ろにいた女性が遭う、軽めの事故で……。
あなたはその女性を助けて、恋に落ち……家族の温かさを知り…そして…そして…。
…うぅ!
…本当に申し訳ありません…っ!!」
「いや…気にしてねーから。まったく」
「へ?」
「だから、
死んだなら死んだでいいから。
さっさと決めようぜ、天国か地獄」
「き、気にして…ない?
だ、だって…あなたの人生の劇的な転換期で…その本人のあなたを殺してしまったのに…?」
「転換期って……お前…だいたいな、
跳ねられた時チラッと見えたが、俺の後ろにいたのなんて婆さんだぞ?
もし仮に生きてたら、その婆さんと俺がどうにかなるってのか?
それこそ勘弁してくれよ…」
「!?!?お婆さん…!?そ…そんなハズは…」
「だあぁー!ッせぇーなぁ!!良いからとっとと決めろよ!あの町に行きゃいいのか!?」
「は、はは、ハイ!!!」
貴斗は再び不機嫌そうな表情になり、
花子は黙って彼の後を追うのだった。
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