官能小説!(スマートフォン版)

snow drop -10-

[5503]  よざくら  2008-01-16投稿
一瞬悲しい声だった

驚いて黒城に目を向けると


困った様に笑ってた




初めて見た。

コイツのこんな顔…


何だかいつもの作り笑顔が剥がれてく感じがした



「ん?」


「…っ…ん?じゃねぇよ…っな,んだよその言い草…っまるで俺の責任を引き継いでやるみたいな…っ」


「…あぁ、ごめん。そんなつもりなかったんだけど」



…笑った
何で俺安心してんだろ…



「俺、こんな事したかったのかな?」





「…は…?」

意味分かんなくて言葉をもらすと黒城はふっと笑った



「俺ね?相原がいてくれたら嬉しかった。
何でか自分でもよく分かんないけど。でも

気がついたら相原以外いらなくなっちゃってたんだよね」


「…黒城」


「相原だけがいて相原の言葉だけ聞けてそれだけでいいのに
当たり前の事だけど、そんなわけにはいかないでしょ?

相原は俺と同じじゃないし

それが我慢できなかった。」




黒城の言葉がいまいち理解できない
何を伝えたいんだ…?


「だったら傷付けちゃおうかと思ったんだ。一緒じゃないなら壊せばいい」




ドクンとした。

急に低くなった声のトーン

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