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家族愛66

[10986]  ザクロ  2009-01-15投稿
涼子は…

「ヒ!」

悲しみと絶望が入り交じった形相!

(…オマエ達…)

孝行の喉は緊張で張り付いた。
裏返る声は震えた。

裕之の腰は止まらない!

(あ…なた…)

(涼子…裕之…)

(ち、違うの…ハアハア…ああ…裕之…やめて…)

「もう遅いよ!母さん!ハアハアハア!」

「ダメ!ダメ!やめなさい…お父さんが、お父さんがぁ!」

涼子は泣き叫ぶ!
絶望と絶頂にうろたえる妻!!

「ああ!許して!許して!ああ!ああ!イッ、イッ、イッちゃうう!」

シーツを握り締めて青筋を立てながら、涼子は硬直した!!

(…ああ…なんてことだ…)

腰が抜けたようにへたりこむ孝行…

(ハアハア…ハア…ハア…おしまいよ…おしまいよ…)

息が上がった涼子はうわ言のように繰り返した…



リビング…

シャワーを浴びて来るように言ってから、孝行はソファに座っていた…

髪の毛を拭きながら、二人はしおらしく対峙した…

お互いに目を上げることができない…

(…いつから…なんだ?)

涼子はなきそうな細い声で答えた。

(ひと月ほど前…)






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