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まったくもう 4

[1925]  にゃんこ  2009-12-18投稿

…!!!!!

良夜に、好きなコ??

に、二次元人間に?

いやまて、二次元な話かもしれないじゃないか。

「…リアルだぞ」

読まれた。
僕の目が語ったらしい。


「ま、マジでか」

「う、うん…」

ま、真っ赤じゃん〜!
おい、おい、おい(笑)

もちろん聞きたいのはこの先だ。

「ちょ、誰?」

良夜は真っ赤だ。
どんなイタリアントマトでも敵わない赤さだ。

「…い、言うの…?」

何だよ、こいつ〜(笑)
首筋まで赤い。
目が潤んでる。
羞恥の余り、PSPを握る手が壊しそうな勢い。

「言え。言うしかない」

僕の強気な言葉に、良夜がうつむく。

「…さ、さ、櫻井…」

おおおお!

同じクラスの櫻井めぐみちゃんか〜!!!

へえ〜!!!
理由がわからん!!!

地味だし、よく見たことないし、よく話したことないし、どこの席かもうろ覚え!!

へ〜…。

驚きのあまり絶句する僕を、勇気を振り絞って見つめ返す良夜に感心する

「…櫻井って、凄く…可愛いんだよ」

「…へえ」

時代劇の下働きが答えるみたいな返事に、良夜がムキになる。

「か、可愛いんだぞ!地味かもしれないけどなあ…す、凄く、優しいし」

ほほう…。
顔文字なら
(゜ω゜)ホホゥ

目まぐるしく僕の感情が渦巻く。

なんだか、微笑ましく思うよりは…取り残されたような不安感。
変わらないと思っていた良夜が、先に進んでいる気がして。

くそ…なんか、悔しい。

…からかってやる!!


「良夜、初恋?」

まんまと狼狽える良夜。

「ちっ、ちがわい!バカにすんなよ」

「じゃ、女子と付き合ったことあんの?」

うっとつまる良夜。
僕らの話題に女子が絡むのは(二次元以外では)初なのだが…予想通り付き合ったことはないらしい…妙に嬉しい。

「お、お前だってないだろ、偉そうに!」

反撃だ!
真っ赤なイタリアントマトが反撃している(笑)

…おもしろ〜。

僕は躊躇いもせず、嘘をぶっこいてみた。

「…あるよ」


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