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まったくもう 6

[2042]  にゃんこ  2009-12-18投稿

「いや、だけどさ、まだ早くないか?」

そうだ。
良夜、お前は間違ってるぞ…キスのキの字も知らない僕に教わるなんて、と言いたい口から、苦しい言い訳が飛び出す。

「櫻井と付き合ってからでも遅くないだろ?」

…。

…あれ?

良夜が進化した!

トマトから唐辛子へと!!

…嘘、嘘…やだあ、この展開…まさか…。

唐辛子はほとんど涙目で呟いた。

「…ごめん、実は…昨日告って…お、オッケーもらって…」


僕は絶句した。


そんな…そんな事態になっていたなんて…。

騙されていた。
良夜に。

良夜の二次元を愛する心に…ミクたんは、ミクたんはどうしたんだ?

カムフラージュか?

僕をおいてけぼりにする為に、わざと…。

ち、ちくしょう!!

僕は混乱していた。

だから、狼狽えることなく

「なら、いいよ」

とか言った。

だってそういうしかないじゃん、とか開き直った

顔文字で言うなら
ヽ(´▽`)/

顔文字はもういいよね。

僕もそう思う。

良夜は期待している。
憧れの先輩を見つめる純な後輩の瞳だ。

僕は何だか腹が立ってきた…こうなったら破れかぶれだ!

「わかった。…実地で教える」

言うなり、僕は良夜にキスをした。

なんかもう、やけくそ的な感じで。

…ヽ(´▽`)/


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