官能小説!(スマートフォン版)

トップページ >> ボーイズラブ >> 遠い日の唄 18

遠い日の唄 18

[1688]  にゃんこ  2010-01-18投稿
「ユウに言われた通りに来るには…勇気がいったんです。うわごとだと思っていたんです…
でも貴方は居たんですね
ユウは…見つけたんですね…ちゃん、ちゃんと、居場所…見つけて…」

少女は泣いて、泣いて、泣いていた。

俺も泣いていた。

ユウ。

お前…もう…。

居ないんだな…。

何となくわかってたんだ それでも…。
信じたくなかった。

少女は真っ赤な目を俺に向けて微笑んだ。
「ありがとう…本当にありがとう…
ユウ、幸せそうでした
貴方を思い出して笑った顔…本当に、本当に幸せそうでした」

…。

あんな短い時間のなかで 出逢えたこと自体が奇跡だと思っていた。

でも、奇跡は別のところにあったんだな。
俺たちが出逢えたのはむしろ必然で…お前が俺を見つけてくれて…
抜け出して来てくれたことが、奇跡だったんだよ。
わけわかんねえなあ…。 俺、なに考えてんのかなあ
考えがまとまらないのに
涙だけは止まらない。
ユウ、大好きだよ。

俺も大好きだよ。

ちゃんと届いたぞ。

届いたぞ…。

俺が見上げると、桜の花びらが降りてきた。

ありがとうって
聞こえた気がした。

感想

感想はありません。

「 にゃんこ 」の官能小説

ボーイズラブの新着官能小説

利用規約 - サイトマップ - 運営団体 - PC版へ
© TagajoTown 管理人のメールアドレス