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山菜採り…<2>

[9099]  匿名  2010-05-05投稿
私達は竹藪に入り小さな女竹の竹の子を採った…沢のゼンマイ…更に進んで開けた平地でワラビも採った。

たらの芽はまだか と二人が林の中に入った時だった…
「姉ちゃん、姉ちゃん…誰に断って山に入ってる?…この辺りの人じゃねえな…」
驚いて振り返ると男が二人立っていた。
銃身?を折った猟銃を小脇に抱えている。
「あ、いえ!私達…誰にも…断ってはいません。どなたにお願いすれば…」
私が畏まって二人に尋ねた。
「そりゃあんた。地主に決まっとるがな!…じゃが断るのは山に入る前じゃ!そうじゃろ?…近頃は多いんじゃ!ゴミは散らかす、タバコは吸う…」
一人が折っていた猟銃を ビシッと音をさせて一本に組み立てた。
「あの、今は禁猟期間じゃないのですか?」
路子が気丈に言葉をかける。
「何だと!盗っ人猛々しい!許さんぞ!害獣駆除の特別許可は持っとる!…詳しい話を聞こうか!この先の猟小屋まで来て貰おう…」
「あ、失礼しました…謝ります。…採った山菜はお返し致します。私達が間違ってました。お詫びします。これ、持ち合わせですがお詫びに…」
私は石鹸箱とタオルを二人に差し出した。
「俺達は別に物が欲しい訳じゃねえ!犯罪者を捕まえるだけじゃ。害獣とかな。貰うなら他にある」
二人は顔を見合わせてニヤリと笑った。
「とにかく、猟小屋まで来て貰おうか」
二人は先に立って歩き始めた…

私達は逃げる訳にも行かず、後を付いて歩いた。
大きく突き出た岩を屋根代わりにした小屋と言えば小屋、茅で取り囲んだ壁のような人工物があった。岩の横に竹樋がかけてあってチョロチョロと清水が流れていた。
「まあ、入んな!…今は使ってねえが…2、3時間話を聞くぐれえは出来る」
タオルでキッチリ髪を覆い後ろで縛り上げた今流行りのスタイルだ。
丸太の椅子に路子と並んで腰掛けた
「えーと。長げえ話はせんからな!二つに一つ、どっちか選んで貰おう。一つは法律通り、あんたらの住所氏名を聞いて警察に届けること。…二つ目は…裸になってそこの茅に黙って寝るか。これは2、3時間で済むが…警察となると、旦那が署に迎えに来るまで泊まることになって、色々取り調べがある。立派な犯罪者じゃけんな…決めるのはそっちじゃ。どうする?まあ、エチケットちゅうもんがあるからチンポもケツも洗わにゃならん。警察に一緒に行くにしてん水場で水風呂浴びる間、二人で話せ!…」

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