新学期。 やな言葉。 高校一年生になる。 …実感、なし。 これが朝、起...
クリスマス当日。 僕らはお互い何となく緊張していた。 僕の寮部屋は他に誰もいない。 ...
「…ごめんな、気づくの遅すぎだよな。 俺さ…多分、無理やりキスしちまったあの日から…お前のこ...
「昨日さ」 吹きつける風に飛ばされないくらいの声で、先輩は話始めた。 もう! ...
どんどん月日を重ねて、もう寒い季節。 つかず離れずの僕らの息も白くなって…。 もう...
「鈴のこと、知りたい」 先輩にそう言われて、僕は戸惑った。 「話すことがない…僕...
「先輩…あの…」 「鈴、お前って意外と読めないよ」 …それって誉めてるの? でも...
なんで、キスなんか…。 木崎先輩を失って、僕まで失うことに耐えられなかったの? 先輩...
僕はバカだ。 大人ぶっていたけど、結局子供なんだ。 転校生…いや、木崎先輩をどうこう言う...
なんでこうなったんだろ 僕はリイチ先輩と木崎の部屋にいた。 亮二先輩はもう部屋を別に移...