ラブレターを渡せないまま、昼休みになってしまった。 なんか気まずくないか? あの女子、...
「え〜と、中崎だよな。だから、ごめんって」 「…なんだよ、拍子が抜けるな…てっきりケンカ売っ...
「高橋碧(みどり)です。よろしく…」 新しいクラス。 必要最小限の自己紹介を終えて、俺...
新学期。 やな言葉。 高校一年生になる。 …実感、なし。 これが朝、起...
クリスマス当日。 僕らはお互い何となく緊張していた。 僕の寮部屋は他に誰もいない。 ...
「…ごめんな、気づくの遅すぎだよな。 俺さ…多分、無理やりキスしちまったあの日から…お前のこ...
「昨日さ」 吹きつける風に飛ばされないくらいの声で、先輩は話始めた。 もう! ...
どんどん月日を重ねて、もう寒い季節。 つかず離れずの僕らの息も白くなって…。 もう...
「鈴のこと、知りたい」 先輩にそう言われて、僕は戸惑った。 「話すことがない…僕...
「先輩…あの…」 「鈴、お前って意外と読めないよ」 …それって誉めてるの? でも...