私達四人は時間の経つのも気にせずに交わった。
野原の茅葺き小屋というシチュエーションも私達を開放的にしたのかも知れない。
「山やけまだ明りいが里はそろそろ暗うなる」
とオヤッさんが呟く。
「正直言うと…スマンこつしたと思うが、奥さん方がヨガって声を上げちくれたんが救いじゃ…」
と続ける。
私達は身繕いを始めた。
「迷惑お掛けした上に…私達…楽しかったです…」
思考回路が現実へと徐々に戻って行く。
「…松茸採りに…来いよ」
とタカも言う。
「…10月の第三水曜日…覚えています…」
路子が言う…。
「奥さん、そのスコップを貸せ!20分程まてや。オヤッさん俺、土産を掘っち来る…」
と言って私の背負い子からスコップを掴むとタカが小屋を出て行った。
「あいつは優しい男よ!チンポもいいチンポしとったやろ?」
私達二人を見ながらオヤッさんが言う。
「…はい、あの、オヤッさんも…良かった…です」
と路子が私を見ながら言った。
「タカは、あげ言うたが奥さん、秋にゃ男も揃うぞ。ワシら二人でええんか?男は。んッ?」
「何の話?貴子…」
「あ、路子が眠っている時の話。…まだ他に男性が居るからって。オヤッさんが…」
「まあ、返事は今で無うちいい。そん時ゃ無線も持つけ、いつでん呼べる」
その時、タカが両手で抱え切れない程の青物を運んで私達の前にドサリと置いた。
「水場に植たウドが出ちょった…」
左右に交互に二つに振り分けながらタカが言った
「おお、ウドがのう!山ウドはまだ売って無ぇ!味噌で和えち食ゃええ」
オヤッさんも言った。
それぞれ背負い子に詰めてヒョイと抱えて
「ほら、手を背負え!」
と言った。
目頭が熱くなったのは何故だろう…。
男二人は猟銃を小脇に抱えて小屋の前に立っていた…。
私達は振り返りながら何度も頭を下げた。
20メートル程離れた時、
「奥さん、オマンコ、最高やったぞ〜?」
とタカの叫ぶ声がした。
路子の居るのも構わず、
「タカさんのチンポも最高?長くて、硬くてェ!私…何度も…」私は叫んだ。
「…オヤッさんのチンポも良かった〜?大きくてェ」
路子も私に負けない大きな声で叫んでいた。
車に着いて二人とも黙って後部席に背負い子を積み込んだ。
助手席に乗り込んだ路子が私の肩をポンと叩いて
「よう?兄弟?」
と言った。
「キョウディじゃ無いでしょ。姉妹?」
私達は涙を流しながら大きな声で笑った。<完>