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セピア色の予知夢?

高橋  2010-05-17投稿
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この夢、前に一度みたことある…と思うようなこともあった。

それが同窓会に起因していると判っていただけに【出席すればこういうことが起きるぞ、いいのか?これは『予知夢』だ】と言われている気がしていた。

予知夢なら、同窓会で私は聡に抱かれることになる。

参加申し込み期限は開催の 20日前で締め切られて、世話人から封書が郵送されて来た
【この度の同窓会へのご参加ありがとうございます…世話人一同…云々】で始まっている。

開催ホテルに宿泊するか
料金半額で斡旋
学校訪問を希望するか
大型バスで送迎
二次会に参加希望は?
などが細かにA4サイズの用紙に整理され、チェックを入れてFAXをする仕組みになっていた。
私のFAX用紙に糊付きの緑のふせん紙が付けてあって糊付きの上にご丁寧にゼムクリックが噛ませてあった。
鉛筆書きの聡のメモがあった。
【ご無沙汰です。本紙FAXの際、下記までお電話頂けましたら幸甚です。村上聡090**…】私は予知夢が現実のものになる予感がした。

私はホテルから実家まで 40分もあれば帰れるので実家に泊まるつもりでホテル泊は断った。
学校には行って見たい。
教室に入れるという。
二次会も参加にチェックを入れ近くのコンビニからFAX返信をした。

公衆電話が目に入った。
携帯にするか、迷ったが携帯をプッシュした。
【もしもし。営業二課の村上です!】
あの元気のいい聡の低音が聞こえてきた…
私は一気にタイムマシーンに乗って18歳の昔に還っていた
【もしもし、聡?私。恭子です】
声が震えたが平静を装う
【恭!あッ失礼しました。こちらから折り返します】
私の着信履歴を見たのだろう、聡は一方的に電話を切って何分もせぬ内、私の携帯が鳴った。
【恭子?俺、聡!ご無沙汰してます!元気?】
【ご無沙汰ね!聡も元気そうね!懐かしいわ…何度か活躍の様子は新聞で拝見しました】
【ああ、もう何年も前ねもう、現役は引退したよ今は営業畑で芋掘り。……ドラマじゃないけど、幸せか?恭子】
【まあ、聡、気障ね!】
【今長い話は出来ないけど…実は同窓会、俺達世話人は前泊するんだ。前の晩に会わないか、15年振りに…】
【そうね、懐かしい…私は実家に泊まろうと思えば泊まれる…でも、いいの?打ち合わせとか】
【打ち合わせは夕方には終るからさ…】
【それなら、いいけど。聡…変わった?私もうおばさんよ!】

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