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セピア色の予知夢?

高橋  2010-05-19投稿
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エステが終ると先生はカルテを私に見せてくれる
【恭子さん、164?の身長に対して 48K、体脂肪がこれ…ほら…理想的よ】
肌の保湿力、透明度、弾力、善玉悪玉脂肪などを示してそう言った。

私は先生から夢だとか下着を濡らすとかの話をされると身に覚えはあった
そして、その先生との会話をした精かどうかは判らない、またあの夢を見たのだ。
恥ずかしい程、下着は濡れて……。

私は事前に夫、隆の食事を作り貯めてフリージングし冷凍庫に入れ留守の間の食事の準備を完了した。

そして、同窓会の一日前に実家に帰った。
聡から電話が掛かればその時はその時だ。
母と積もる話をした。
父は私が中学二年の時交通事故で亡くした。
一方的に相手のミスであったこと、父が巨額の保険に入っていたこと等で当時、8000万円程が母に残されたのは知っていた
母は悠々自適に暮らしている。

母の手作りの夕飯を終えた頃、聡からの携帯が鳴った。七時半だ。
母に女友達数人とお茶会するからと断って家を出た…。
聡が指定した場所はすぐわかった。
ファミリーレストランだった。
時間的に子供の客もいて騒々しさはあったが逆に話も聞かれる心配はない

店の入り口で見渡すと隅の席で男が手を挙げる…
聡だ!変わってない!一目で判った!
【変わってないじゃない!聡…】
【いや〜、ご無沙汰!…恭子は綺麗に変わってる!でも、一目で判った】

私はもう 18才に戻っていた!…夫も…家庭も持たない高校生だった!
母と飲んだアルコールの精もあったかも知れない!
…飯は?
…母と食べたばかり。
…何か飲む?恭子
…アイスティーでいい。
…今は栃木の本社工場だ
…うん。FAX番号で判った…元気そうだね…
…聡も…へ〜営業本部長
…まだ次長だよ
…監督には?
…2、3年、早いらしい
こんな会話をしたが私は上の空だった。
聡の名刺を弄ぶように聡の目を見つめていた…。
青春の時が浮かんでくる

【出ようか…】
聡は伝票を摘んでいう。
時計を見ると8時半になっていた。
私も立ち上がる……。
【明日のアトラクションやイベントの小道具が多くてさ、レンタカー借りたんだ。阿弥陀クジの景品多いんだ】
聡は駐車場に停めてあったトヨタバンのドアを開けた

私は予知夢の通り、助手席に乗り込んだ。
そして予知夢の通りならこれから私は聡とあの桜の木の下に行く。多分。
下着の濡れるのが判った

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