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バイトは種馬?4?

小倉 理  2010-05-21投稿
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トイレの振りをして5分程で夫婦の前に戻った
『いかがです。どうぞ、忌憚のないところをお聞かせ下さい』
俺はコーヒーを一口飲んでさりげなく言った。

『小倉さん、女房も小倉さんとならいいと…どうかいい子供を小倉さんのお力でなんとか。…な、いいな!お前からも、よくお願いして…』
と男が言って妻にも促す
『知識もなく、未熟ですが宜しくお願いします』
と妻は慎ましい。

『そう言って頂くとかえって恐縮です。後は、書類に明記されていますが、ポイント事項ですから口頭でも確認させて頂きますが、基本的には三日の奥様とのセックスで受胎頂くのが私の任務です。三日ですが一日につき二回、イクと申しますか射精します。奥様の体調、体力によりますが、多くて三回、でしょうか。宜しいですね』
俺の言葉に二人頷く。

『従って6回から9回、奥様の膣への射精で懐妊兆候が見られない場合、最高二日が追加されます。契約書の8頁です。宜しいですね』…二人頷く

『契約に基づく、間違いない私の子供であることを確認するために原則的にセックスの現場に社長に立ち会って頂きます。宜しいですね』
交互に二人の顔を見ながら俺は念を押す。

『原則、ですな?』と男
『原則です。お仕事の都合もありましょうし…社長が、見るまでもない、信用すると言われる場合はこの限りではありません。宜しいですね』
俺は逐次念を押して行った。 妻はハンカチを顔に押し当て盛んに汗をふいていた。

『後は、体温測定、カウンセリング、排卵日、セックス実施日…後は奥様との直接打ち合わせと言うことになります。宜しいですね』
俺が言って男は頷いた後
『小倉さん、そのハイランビと言うのは、その…オマンコ、いや、セックスをしても入らん日、妊娠せん日のことですな?』

『はい、いえ、はい!入らん日ではなく、奥様の体内から卵子が排泄される期間、つまり排卵日です。奥様がご存知です』
と言うと
『おお、なるほど、そういうことだな。判った。女房と打ち合わせて下さい。いつでも家に居ますから。…な、それでいいな?暇だからいつでもオマンコ出来るだろ』

『ぁ、……ぇぇ…』
汗を拭き拭き妻が答える 『では、奥様、携帯をお持ちでしたら、番号を教えて下さい。電話帳に登録するのは禁じられています。記憶しますから口頭で結構です』
俺はいつもの通り、テーブルをピアノを弾くように指で叩き脳にインプットした。

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