あの兆候だ。
失神!
女の黒目が上にゆっくり上がって行き…やがてまぶたが閉じた。
女の体から力が抜けた。
『奥様!…奥様!…』
返事は無い。
心音を聴いて見たが正常に働き、唇に耳を当てると微かな呼吸も聞こえた
俺はそっと洋服を着た。
自動ロックを確認し豪邸を後にした…
女の体が最高の条件になった時、射精しなければならない。
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『それでですね、社長。これをご覧下さい。』
主人が帰国したのを確認して豪邸を訪問していた
『奥様とカウンセリングもさせて頂きました。奥様の体温測定データで、来週一週間が好都合ということで、月水金の一日置きに授精行為を行います』
俺は女が入れたコーヒーを飲みながら説明した。
『色々とお世話になるね小倉さん。私は留守ばかりしていて。授精行為っていうのが…オマンコだな。……ほら、お前も見て置け』
と傍の妻にデータを見せる
女は無表情だ
『いよいよだな。お前も複雑な思いだろうが、私だって同じだ。跡取りのためだ。頑張ってくれ!
…いやね、小倉さん。跡取りが出来たら、船は売却しようと思うんだ。息子は医者にしようと思って…それで医学生の君の精子を女房にね…』
『そうなんですか、社長…それは私も責任重大です。……それで、これをご覧下さい。奥様に採取頂いた膣内のペーハー、酸性アルカリ性ですね。他のデータは何ら問題ないのですが医学部の分析では、この膣内のデータがですね、アルカリ度が低いとのことで』
『う〜ん、よく判らんな…どういうことだ?』
『つまりですね、私が射精した時、奥様の膣の中にホルモンが滲み出て欲しい訳です』
『ホルモンが滲み出るって、その何か、食い物か?何を食えば滲み出る?』
『いえいえ、女性ホルモンはもう既に、奥様の体の中に溜まっています。何を食べなくてもですね。要は奥様が放出すればいい訳です。社長や私、男が気持ち良くなって射精するように、女性も気持ち良くなったら出る訳です。ですから奥様も気持ち良くなって頂く必要がある訳です』
『ほう!女も射精をするもんなのか…私は女房がマグロのように寝てれば小倉さんがオマンコして…それでお仕舞いかと思っていたが、違うんだな…女が射精するとは知らんかった』
『それに医学部のデータではこの女性はあまりセックスを経験してないのではないかとも言われました』
『それは…そうだろう、私も仕事があるし…』