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悪戯は偶然に…(4)

専業主婦  2010-05-26投稿
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「大丈夫。着信したら音楽が鳴るから…」
私がコーヒーを飲みながら芳子に言った。
「馬鹿ね暁子。音が鳴ったら幹夫さんに気づかれるでしょ。着信はサイト預かりにしてる。ブックマークしてるから開いて見て…」
着信メールは 12通と表示されていた!
「ホントだ、芳子!12通も来てる!開いて見るね」
芳子も携帯を覗き込む。
メールは各種だった。
『返事は夜でもいいか』『友達に問い合わせ中』
『写メは今撮った』
『40歳だけどダメか』
『夜ではダメか』
『何回位、出来るのか』
『そっちの写メは?』
…等など、様々だ。
しかし男たちは律儀にも殆ど写メを添付してある
「ねえ、芳子、見て見て!この人。凄いと思わない。おっきい!」
「ホントね!これがマイルドセブンの箱でしょ、三倍あるんじゃない…」
「でも、綺麗なチンポ、あったじゃない!前の画面!舐めて見たい!」
「この人の…硬そう!」
「暁子…興奮するね…メールを読んで撮ったのね…リアルタイムで。煙草は普通、一緒に写さないわよ。どこかで男達が写メ撮ったのよ…真面目、と言うか真剣ね…冷やかしとも知らないで…可愛そう…」
二人でキャアキャア言いながらメールを読んだのだった。
「ちょっと!暁子…このメール良く読んで!気にならない?」
芳子が開いて私に見せたのは、丁寧な長文で書かれてあった。要点は、
『自分は練馬方面の会社に勤務。32歳サラリーマン。取引先の 37歳の部長を接待したい(1)自分の写メは送信した。もう一人の写メも必要か(2)援助はいくらか(3)部長に見せたいのだがお二人のアソコの写メは貰えないか(4)会えるとしたらどの辺りか(5)車はあるか(6)ホテルでは何時間遊べるか……』
等が長文だが箇条書の質問で判り易い。
「丁寧と言うか真面目で真剣ね、偉く!気の毒〜」
「うん、この人だけよ、援助はいくらか聞いた人!暁子、この人に返事出して見ようよ、面白そう」
「援助は、いくらって書くの?二人だから二万?」
援助と言う言葉は知っていたが相場など判る筈が無かった。
「私、書こうか…メール…」
芳子は私の携帯を握った
『素敵な写メ拝見しました。もうお一人のも見たいです。援助は 男性が2名なのでアッコに語満、ヨッコに語満。写メ送ります。車で練馬に行けます。10:00から15:00の間遊べますよ。メールお待ちします』
私がそのメールに目を通していると芳子は対面のソファに座って言ったのだ!
「暁子、撮って!写メ!…アップよ!顔写るから」

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