「えーっ、私が男だったらこっちを選ぶな。暁子、こっちが可愛いいよ」
「可愛いいって言うの?女の、そんなとこ…」
芳子が笑って私も吹き出した。
芳子は写真二枚を残して全部を削除した
こうしてメールは男に返信されたのだった。
「芳子、このメールの語満って何?間違ってない?こんな日本語ある?」
私が送信履歴を読み返して見て芳子に正した。
「援助交際や売春は違法でしょ!だからメールで五万円とか書いたらまずいのよ。だからメールの語満と言うのは五万円のこと…一万五千円が欲しい時はイチゴとか苺と書くの…読む側の男は意味が判ってるからね…二万円は荷とかね…」
「と言うことは私とあなたがそれぞれ五万円?合計
10万円と言う意味?」
「そうよ!だから男は話に乗って来れない金額にしたの」
芳子は教えてくれた。
言いながら芳子は二枚の写真を私の携帯から自分宛てに転送したり、フォトファイルに登録したりした。
芳子は馴れた手つきだ。
「暁子、いい?これあなたの携帯ね、ここに保存してロックしてあるから幹夫さんでも開けないからね……開いたり、添付する時はあなたの暗証番号を入れないと見れないから。私は貰ったからね、あなたの写真も…」
と芳子は満足げに言った
「さてと、暁子、お昼何食べる?出前を取るわ。返事が来るまで腹ごしらえね?ピザでいい?」
「そうね。私、3時過ぎにはここを出て保育園に娘を迎えに行かなきゃ…」
「まだ3時間もあるわ。違うDVDでも見る?」
「えっ!まだあるの?」
「あるある!あと二本」
芳子は立ち上がり、それをセットした。
画面に写されたものも私には刺激的だった。
そもそも、こんなDVDなるものを見たのも初めてだったし、女性の方より男性のペニスが無修正で見えるのに興奮した。
DVDと言えども作品だろうからペニスが小さいと作品にならないのかも知れないが、画面に出てくる男のモノは大きかった。
『素人人妻生脱ぎ生出し…(信州妻)(博多妻)編』
画面に表示され始まった
どこかの街角で綺麗な人妻風の女性の前に男が三人土下座をするのだ。通行人は横目に見て通り過ぎて行く…。
男が財布から五千円札を取り出し下着姿の写真を撮らせてくれと土下座する…結局、一万円で女が納得し、車に連れ込まれ下着どころかレイプまがいにセックスをされるのだ。それがあらかじめ決められたキャスティングであったとしても私は男の持ちモノに興奮した。