《あなたは、義父から、私が義父なら……どうして貰いたいですか》
男は執拗にメールを返してくる。
《それは判らない。お義父さんと、、、そんなことしたことはありませんから。……夢では何度か見たことはあります…私の立場を考えてくれて、目隠しをしてくれたり…私の自由に、思う通りにさせてくれました。お義父さんは優しいだけじゃなく…逞しいくて》
私は本当のことをメールに書いて送信した。
所詮、叶わぬと思い、サイト遊びで他の男に走ったが…夢に義父が出てくるのは本当だった。
《会いませんか!場所を知らせてくれたら、私も走ります。ご都合いい時間を教えて下さい》
と、また男からのメール
《さっきの私のメール…夢のお話をお読み頂いた上で?…なら 11時にはお会い出来ます》
時計の針は 9時半を指していた……。
私はゆったりとシャワーを浴びた。
今月になって初めてだ。
もう、胸が高鳴る。
ジーンズを穿いた。
スカート、タンクトップなどを大きな紙袋に入れた。チューリップハット、サングラスも…
買い物の服装で家を出た
途中、スーパーの身障者トイレで服装を変えた。
サングラスにチューリップハットを目深にかぶった。
普段、私はこんな格好をしたことはない。
途中、何度か男とメールで場所を確認しながら、遠距離専用駐車場のある大型コンビニに着いた。
…仮眠中のトラックの隙間に車を停めて、店内で待て…と言うのが男の指示だった。
私は小型のショルダーだけを肩からぶら下げ、店内で立ち読みをしてメールを待った。
《今、着きました。入口近くの駐車場に停めます。車番18-01。白いバン。助手席にお乗り下さい》
メールが着信して、ウインドゥの外を見る、白い18-01がバックで入っていた。
私は店を出てもう一度、番号を確認して助手席に乗り込んだ。
「お待たせしましたね…」
と男が言った。
初対面で失礼だと思いサングラスを外して、
「こんにちは!よろし…」
とそこまで言って私は悲鳴に近い声で叫んでいた!「お、お義父さん!」
「暁子サン!」
私と義父は同時に叫んでいた!
「お、降ります!帰ります!」
取っ手を引き、車を降りようとしたが腕を掴まれていた!
「お、降りて、どこに帰る?…このままで!」
背中から義父が叫んだ。
「話しもせずに…このままでは…私は帰るところが無い!…」
私はどこに帰る?…実家か?…
私はドスンと助手席に尻餅をついた!
「ドアを、閉めなさい……暁さん…」