「ありがとうな…」
裸の体をシーツに巻き付けて、俺は猫みたいに伸びをする先輩を見つめていた。
「何がすか」
不思議なくらい穏やか。 さっきまでの激しい情欲じゃなく、ゆったりと漂う感じ…前までの虚無感も不安感もない。
ひたすらに、先輩が好きで優しい気持ちになる。
「お前みたいな不器用なやつが、伝えてくれたから」
俺はにっこりした。
「だって、好きで仕方ないから」
先輩はわけのわかんないテンションでベッドにダイビングして、俺を抱き締めた
「あー…もう…お前って……すぎる」
「え?」
なんていったの、って何回も聞いたのに、先輩はニヤリと笑って教えてくれなかった。
なら、いいよ。
俺は月夜の帰り道、鼻歌まじりに考える。
これから、じっくり…。
探り出すから。
end
…あ、忘れてたww
一つだけ。
恩人である秋人に、きちんと俺はメールを打った。
「眼鏡作戦成功したぜ」
「アイデア料金忘れんな」
…。
友達づきあいも甘くはない
優しい月夜に胸はずませて
明日も俺は進んでく。
〜読んで下さって、ありがとうございました(≧▽≦)