あ、暑い。
俺は強迫観念なみにつきまとう学ランを着なくては、という思いをようやく振り切り、仕方ないので腰にまいた。
まあ、いいだろう。
みたいな上から目線な声がきこえる。
うざい。
俺は病気かもしれない。
歩きながら、どーしようか迷う。
BOOK・OFFに行くか?
TSUTAYAか?
ダイソーか?
…うん、ダイソーで2つで百円のアイスを買うか。
よし。
決断してあるきだす。
…いや。
いやいや(°Д°)
こっちじゃねえし。
いや、こっちじゃねえ!
なのに足は反対方向。
なぜだ?
こっちは…えーと、確かクラスメイトの浜崎翼んち。
一回だけ、友達の友達繋がりで遊んだだけの。
根暗で陰気な感じの変わり者…別に嫌いじゃねえけど親しくはない。
なんで?
なんで俺は浜崎んちに行かなくてはならないんだ。
熱くそれを望む誰かの声。
普通〜な感じの男の子が好きなの('∇`)
みたいな変な声が…。
うるせえ。
誰だっ!!
誰なんだっ!
俺の頭ん中に入るなあ!
…とかいいつつ、もう浜崎んちの前に。
…確かに、アイツなら日曜日でも家にいそうだ。