『あなたよりも、私の方がからだの相性が良いのでは?』
私はそれだけ言ってその場を去ったけど。
それ以来あの女は露骨な嫌がらせをしにくる。
「失礼します」
親方様の部屋に続くみちを歩き、一つの襖にたどり着いた。
「入れ。」
ただ一言。
もう一度失礼します、と言って襖を開けた。
「早く来いよ」
「……」
既に布団の上で待ち構えるような体制。
寝転んで、目だけをこちらに向けている。
挑発的な目に、私は毎回ドキリとする。
「いつも通りだ、出来るだろ。」
それを合図に、私は親方様の下半身に跨った。
「…んっ…」
少し硬くなった親方様の下が服越しに当たり、身じろいだ。
「脱げよ」
「…っ」
何度体験しても、服を脱ぐ瞬間の緊張はとけない。
「…あんまり、見ないでよ」
「、何回教えれば、気が済むんだ…」
少し怒り口調で
「──っ!!!」
衣服を破り捨てるかの勢いで取りさった。
「頼み事するときは敬語、だ。『見ないでクダサイ』だろ?」
「…っ、痛、離してッ!」
「それと、命令出来る立場じゃねェよな?普段から主従関係を崩すな。」
「─…!!!やだ、痛いっ」