「ねえ、今日、朝練あったの?」
ハッとして、「いや」と答えた。
じっくり見られていることに耐えきれなくなったらしい。
すまん。
「じゃ、なんで制服きてるの?」
いや、俺が聞きたい。
「…私服ないから」
冗談のつもりだったのに、えええっ!Σ(゜д゜;)
と驚愕された。
「た、大変だね…」
とか心配された(笑)(笑) 洗濯とか、家庭の事情とか色々よぎってんのかなww
可哀想だから「ばか、冗談に決まってんだろ」
したら、奴は心からホッとしたのか、俺が来てから初めて心の底からの笑みを浮かべて「なんだ」と呟いた
それを見て、俺は…妙に嬉しくなった。
なんだ、笑うと…。
…え、いま俺、変なこと思ったな。
それは頭の中の声のせいかどうかわからん。
あれ?
な、なんかオカシイぞ。
気を許したように自分の勉強机の椅子に座る浜崎。
線の細い体にブラウスが似合う。
決して派手じゃないけど…妙に…。
「なあ」
「なに?」
「翼って呼んでいい?」
…また、浜崎の目がキョドッたww
恥ずかしかったり、緊張するとすぐ顔にでる。
「いいよ」
ちょっとうつむくその首筋が…。